春の大騒ぎ


 
海に浮かぶ白鳥たち。


 
寒風の中、身じろぎもせず佇むお馬さんたち。 


おお! ようやく春らしい太陽の光が。
 
眼光するどくても、 どうしようもなく甘ったれのゆうこちゃん。

毎朝めざめると見える風景、猫のあご。


ときどき、あなたになりたい。。 

春色ってやっぱり ちょっとうきうきしてしまうものですね。
  
日本の友達が贈ってくれた絵本たちは宝物。ありがとう。


おひさしぶりです。
日本から帰ってきて、しばらくはしゃっきりしていたのに、
肺炎もどき(正確には寒冷凝集反応陽性肺炎とかいうもの・・・)になってしまい、
早4週目。まだ咳がひどくて、だるくて、だめな私です。

そんなとき、まずは、義母・ウラおばあちゃんのお引越しの手伝いに。
 
咳してるのだからおとなしく家にいればよかったのですが、
寝てていいから、と言ってもらえたことと、おばあちゃんの誕生日ということもあり、
ついついのこのこ行ってしまった私・・。
 
おばあちゃん、引越したばかりというのもあるけれど、思い出の品をぜんぶ大事にするがためか、
物を処分するのが苦手みたい。
小さなアパートを埋め尽くす荷物に呆然。
なんでも古いものをとっておきたがるおばあちゃん・・・。
なぜか、へんな石像?まで床にごろごろしてて、足にごちごちあたって、
そのたんび、あいたたた!となるような混乱ぶり。
半分減らさないと住めないよ、と、
さくっと息子に言われ、ようやく処分するものを集めだすおばあちゃん。
ウラおばあちゃんは、バイキングの息子も驚くほど(あ、おばあちゃんもバイキングの子孫だった)、
すごい力持ち。本棚など大型家具も自分で既に全部運んでしまっていました。えらいです。

私は具合悪いし、お料理する元気もないので、
りんごとゆで卵を主食にお手伝いがんばりました(お皿洗いくらいだったけど)。
バイキングたちはいつもどおり、黒パンにレバーパテの
超シンプルで冷たいお昼で全然オッケーかつパワフルでしたが、
ひとり、引越しそばを日本まで出前したい気持ちでいっぱいの、燃費の悪すぎる私でした・・・。

でも、私のお気に入りの海辺のレストランに1回行けたし、
ウラおばあちゃんと息子が一緒にうれしそうにすごしていたから良かったです☆


さらに、もうここ数年も続いていた天井からの水漏れが、遂にのっぴきならないことに。
大家さんに何回も交渉して3年くらい・・・一応見にきてはくれてたけれど、何もアクションがなく、
ヤコブも、自分たちの家でないのに高いお金を払って直すのは大変だからと
延ばし延ばしにしているわりに、天井が落ちてきたらどうしよう?なんていう始末。
もおおおう、待てません!と再度私が大家さんと話をつけ、
ようやく重い腰をあげてやってきた大家さんの調査隊。
こ、これは・・・と、進行しまくっている水漏れのデンジャラスぶりに、驚き、
即、大工事が始まりました。

お風呂場のある2階から1階に水漏れがあって、そのため3年も浴槽はまったく使えず、
気をつけながらシャワーを使っていたのでした。
いつか温泉でふやけてしまうのが積年の夢であります。

まず、居間の家具や物をすべて移動。病身にむちうって、引越し作業です。
こんなとき、バイキングのくせに夫というものはあまりあてになりません。男なんて、男なんて・・・
でもいいのです、たくましくいろいろ運ぶ私。
見かねた赤毛の可愛い大工の若いお兄さんが、て、手伝おうか?と言ってくれたけど、
私としたことが、ついつい、独りでやってしまうことに慣れてるせいか、
いいえ!大丈夫!と鼻息荒く自分でかついでいってしまった・・・
居間を半分にぶったぎって、壁を即席で作り、天井をがーんがーん、と壊して穴をあける大工さん。
ビニールをかぶせたりとか対策はしておいたけど、埃やら漆喰の粉やらは当然舞うわけで、
ごほごほ言いながら掃除にいそしんでもう何日目か分からない今日です・・・。
お風呂の、こう、水が流れていく穴から、1階の居間がのぞけたときには、
ちょこっとだけ童心に返って興奮。
週末、お風呂はいちおう使えるはずだよ、と爽やかに帰っていった大工さんでしたが、
いざシャワーを使ったら、1階が大雨状態に。まるでざるな天井です・・・
というわけで本日、あわてた大工さんたち、ふりだしに戻ったのでした・・・。

しかし、これはよい機会です、と私は家中の大掃除もしてしまい、
家中すっきり!
しかも思いがけないボーナスとして!?体重が3キロも減ったので良しとしました。
浴槽も直って、入れることに!
しかし、浴槽が壊れている間のここ数年、ずっと、ベビー用の小さい浴槽に体育すわりで
お風呂に入る習慣が出来ていて、すっかりそれで満足な体になっていたので、
直ってもまたベビー用の浴槽に入ってふ~いい湯だわ、といつもどおり思ってしまった私・・・。

それにしても、工事の大騒ぎの中でも、完全にマイペースに眠るヨーナス猫。
パニックになってどこまでもついてくる、ゆうこ猫。
男女の違いなのでしょうか・・・。
この騒ぎの間、ヤコブは常にマイペース、
私は常に走り回っているのとそっくりです。

こう、次から次へといろいろあると、ふと思い返した言葉があります。
大草原の小さな家の母さんがローラに言う台詞。
"生きていくことは闘いですよ、そういうものだとさっさと覚悟してしまえば、
今あるものに感謝できますよ。"
母さんの境地になるまで、私は修行が足りないのかしら。
と、思わず、ローラになった気分でつぶやきたくなっちゃいました。
もうとっくに母さんの立場なのに、まだまだの私です。




どたばた騒ぎの中、 日本の伯母から電話があり、祖母が他界した知らせを受け取りました。  
大往生だったけれど、いくつになっても、
大好きでかけがえのない人をなくすのは辛いです。 でも、日本につかのまでも行って、手を握ってありがとう、って伝えられて、 笑顔が見られて、しあわせでした。 おばあちゃまは、私のことをちゃんと待っていてくれたんだ・・・、と思いました。
若いときは、海外に行って暮らすことがどういうことか
本当には分かっていなかった私は、 大切な人のそばに思うようにいられなかった年月を悔やんで
たくさん泣いてしまったけれど、 今、小さな家族を守ってしあわせにならなきゃ、と思ったりしました。
うちのバイキングは、憔悴した私を見て、さ、さすがにこれはマズイ!
と心配したらしく、いつになくかいがいしくなり、
ごみ捨てやら洗濯やらやってくれているここ数日です。 あらまあびっくり、やればできるのね・・・☆(ありがと!)
 

No comments:

Post a Comment